Japanische Klassiker mit Furigana
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はんせいのぶんがくげんじものがたり
反省の文学源氏物語
折口 信夫
Lesen Sie 反省の文学源氏物語 (はんせいのぶんがくげんじものがたり) von 折口 信夫 (おりくちしのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.037 Zeichen · 16 Bildschirme
所が桐壺は、宮廷の後宮の御殿の中では、一番北東の隅にあって、帝の居られる御殿へ行くためには、すべての女の人たちの目の前を通って行かねばならなかった。而も連日召されることは勿論、一日の中にも幾度か召される。其都度女の人たちの嫉妬心を刺戟して、皆から憎まれ、殊に其中の二人三人の女性の咒いを受けたらしくて、病死してしまう。桐壺ノ更衣の遺児が光源氏である。源氏は成人して、左大臣家の娘葵上の婿となる。もともと左大臣の北の方は、源氏の父桐壺帝の妹君が降嫁されたのであって、伯母に当る訣である。昔の貴族の習慣として、最初の結婚は必、夫より年上の女性を娶る事になっていた。此は古い信仰上の結婚の形が、此時代まで残っているのであって、尊い御子が幼い間は、やや年上の女人が傍にいて養育し、成長して後其御子と結婚した、宗教上の風習の名残である。だから葵の上も源氏より年上であり、其外、最初の恋人と思われる六条御息所も又年上である。源氏の若い頃の結婚生活はこうした気が置ける人ばかりが相手であって、常々恋愛的に、唯何となく極めて自由らしいものを希う心がある。所が源氏十七歳の夏、物語では二巻目帚木の巻の雨夜の階定めの段で、三人の先輩並びに同輩の話合いの中に、中流階級の女性が恋愛的に意味深いものだと言うことを教えられる。