Japanische Klassiker mit Furigana
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こぼく
古木
豊島 与志雄
Lesen Sie 古木 (こぼく) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.648 Zeichen · 24 Bildschirme
「火事の火で明るくなったから、梟はびっくりして、寝床に隠れたんだろう。お前たちも、もう眠りなさい。」
然し、こんどは、子供たちは火事の方に注意を向けました。
その後も、時々、梟が椎の木にとまっていると、幹夫は言い張りました。千代子は見えないと頑張りました。けれど、千代子も梟の味方で、蝙蝠を憎みました。蝙蝠が邪魔をするから、梟は椎の木に落着いていないのだと、彼等は考えました。そして蝙蝠を退治しようと苦心しました。夕方、薄暗くなりかける頃、見張っていますと、ほんとに蝙蝠がひらりひらりと、椎の木の蔭に飛んでることがありました。千代子は小さな石を投げ上げました。その石の落ちるのを、蝙蝠は追かけてきました。それを幹夫は狙いました。釣竿のような竹の先に、鳥黐をぬりつけたのを、力一杯うち振って蝙蝠を捕えようとしました。だが蝙蝠は、ひらりと身をかわしました。
或る時、その竹竿をうち振るはずみに、幹夫は転んで、石に額をぶっつけ、血を流しました。
千代子と、久江まで、大騒ぎをしました。幹夫をむりに寝かしておいて、医者を迎えました。
巳之助は、久江に相談されて、梟の剥製を探しました。