Japanische Klassiker mit Furigana
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たいわんのしたい
台湾の姿態
豊島 与志雄
Lesen Sie 台湾の姿態 (たいわんのしたい) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.910 Zeichen · 14 Bildschirme
そこで結論として、台湾としての性格を具えた文化は、向後に育成さるべきであろう。
建築を例にとったついでに云えば、淡水中学の校舎は注目に価する。淡水港は淡水河の河口を港としたもので、今では全く寂れており、付近の風光のみ徒らに美しいが、この淡水の町の後ろに聳えてる丘の上に、淡水中学が建っている。その建物の主屋は、前世紀の終り頃、英国長老教会マッカイ博士が布教をかねて建造したものであるが、亭子脚を具えた廊下、窓や壁間の均勢、中央のドームなど、西洋と支那との両様式を巧みに取り入れ、而も台湾の土地柄に適合したものとなっている。
建築のついでに、台北植物園の中にある建功神社を挙げようか。これは井手薫氏が思いきって試みたものである。建功神社とは、台湾方面の功労者を祭ったもので、謂わば台湾のパンテオンである。そのために井手氏は、台湾に於ける新たな廟形式を考えた。煉瓦造りの本屋に円蓋をそばだたせ、左右に翼を張り、瓦屋板を前方につきだし、広い深閑たる土間を礼拝所とした。この構想は、当時種々の批評を招き、井手氏は中途で建造を放擲した由であるし、現在、全体と細部との観念の不統一が観取される。