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Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(一)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.431 Zeichen · 428 Bildschirme

Aozora Bunko

ていて、大通なお客はまず先にこのお茶屋へ上がり、敵娼となるべき人を遊女屋から招きよせて、しまり屋はしまり屋のごとくに感興を買い、はで好きはまたはで好きのように感興を買ってからはじめて揚げ屋へ参り、それぞれの流儀に浩然の気を養うというのがその順序だったので、けれども右門はその他のすべての方面においては大々通であっても、この一郭ばかりはやや苦手でしたものでしたから、いきなり揚げ屋へとび込んでまいりました。しかも、そのあいさつたるや、またすこぶるぶこつの右門流だったのです。

「許せよ。少々遊興をいたしに参ったが、さしつかえはなかろうな」

揚げ屋へ参る以上は遊興すると相場が決まっているのに、それをごていねいに断わったものでしたから、これには向こうもひどくめんくらった様子でありましたが、よくよく見れば黒羽二重五つ紋の高家ふうで、やや少しがらっぱちながら、ともかくもそこにはお供をひとり召し連れていたものでしたから、なまじっかな半可通よりこのほうがだいじなかもと思いましたものか、たいへんなもて方でありました。

しかし、右門はあいかわらずのぶこつまる出しで、いわゆる通人がきいたら笑うに耐えないようなことを、揚げ屋の者に尋ねました。