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Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(一)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.431 Zeichen · 428 Bildschirme

Aozora Bunko

すると、小娘が年に似合わない利発者か、ぱっと面を赤く染めて、いうのを恥辱とでも思うように、あわてながら目を伏せたので、右門はひとりうなずき、ひとり胸のうちに答えながら、鋭い視線を放って、しばらくじろじろと小娘のからだを上から下へ見ながめていましたが、突然、さらに奇妙なことをぽつりと尋ねました。

「そなた、ご飯たきをしたことがあるかな」

「ござります……」

「そうか。では、どうじゃ。今晩からしばらく、おじさんのうちのままたきなぞをてつだってみないか」

と、――、小娘がまた意外でした。右門のそのいたわるような一言をきくと、急に面を喜びの色にみなぎらせながら、どうしたことか、ぽろぽろと突然あふれるほどにもうれし涙を流したもので――。のみならず、もうかいがいしく立ち上がりざま、すぐとお勝手へおり立って、まだおそらく十か十一くらいの年歯だろうと思われるのに、手おけを片手にしながら、さっさと井戸ばたへ出ていったものでしたから、鼻をつままれて少しくぼんやりとしてしまったものは、いつもながらの伝六だったのです。

「だんなのするこったから何かいわくがござんしょうが、まさかこれっぽちの暑さで、脳のぐあいをそこねたんじゃござんすまいね」