Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
うもんとりものちょう
右門捕物帖(一)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.431 Zeichen · 428 Bildschirme
「まあ、あたしの顔をよくごらんなさいましよ」
すると、くし巻きお由は、と見つ、こう見つ、右門のからだを上から下へ見ながめていましたが、さすがは彼女もそれと江戸に名を売ったかせぎ人だけのことはあってか、青ざめた顔に引きつったような笑いをむりに浮かべると、伝法な口調で悪びれずにいいました。
「――そうでござんしたか。男も参るほどの殿御ぶりと、かねがねおうわさに聞いちゃいましたが、じゃむっつり右門のだんなでござんしたね。そうとは知らず、お出回り先を汚して、お目こぼしをといいたいが、あたしも新まいながらくし巻きお由でござんす。だんなのようないい男のお手にかかるならせめても女冥利でござんすから、さ、ご随意におなわをかけなさいましな」
だから、じゃ、といって、すぐにも伝六へなわさばきを命じでもするだろうと思われたのに、意外なことに、むっつり右門はさらに莞爾とうち笑むと、涼しげにいったものです。
「ところが、どうして、筋書きがそう定石どおりにいかねえんだから、人見知りはしておきたいものだね。実あ、お由さんの今のあの器用な腕まえをちょっとばかり見込んで、特にお頼みしてえことがあるんだがね」