Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

うもんとりものちょう

右門捕物帖(一)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.431 Zeichen · 428 Bildschirme

Aozora Bunko

とみるや、右門はぱっとばかり行く手をさえぎりながらいったもので――。

「ご老体! 八丁堀の近藤右門でござる。お待ち受けしてござりました」

しかるに、いささか意外でありました。相手はその一言を耳へ入れると、ぎょっとしたようにあとずさりしながら、やにわにくびすを返すと、ばたばたともと来たほうへ逃げ去ろうとしたものでしたから、右門はものをもいわずに伝六の内ふところに手を入れて、瞬間の早さに朱ぶさの十手をぬきとったと見えましたが、えッとばかりに気合いもろとも小柄代わりに投げつけた手の内は堤流の手裏剣で、ねらいはあやまたずにひゅうッと飛んで、朱ぶさの十手は逃げ行くそのうしろからまともに相手の右足をしたたか打ったものでしたから、たわいもなく黒ずきんは大道にのめってしまったのです。それを悠揚として近づぎながら、えり首つかんでぐいと起こすと、右門は静かにいいました。

「お身分もあろうと存じ、手荒なことはさし控えようと思うたが、痛いめにお会われなすったのはそなたの不心得からでござる。右門少しばかり不審のかどあってじきじきにお調べしたいことがござるから、お同道くだされい」