Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(一)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.431 Zeichen · 428 Bildschirme

Aozora Bunko

ちえッ! ひと足先にやられたか。くやしいな! いかにもくやしいな!」

まことならば万事休す!

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だが、事実は、そこからさらに怪談以上の怪談に続いていたから、まだまだ、万事は休さなかった。しょっぴいてきた若者をお白州へ引きすえて、大得意の敬四郎がぴしぴしと痛み吟味をかけているさいちゅうへ、その配下の者がまろび込むように駆け込んできながら、歯の根も合わずに新しい事実を敬四郎に報告したからです。

「ね、だんな、だんな! 下手人はあがったから、もう小田切様のところの張り込みを解けというお使いでございましたからね。その気になってみんなの者が引き揚げようとしたら、また変なことがわき上がりましたぜ。にわかにお屋敷が騒がしくなって、小田切のだんなが気を失っちまったというんでね、引き返してみましたら、また生首が――あれと同じ左の目のない生首が、それも今度はいっぺんに四つ、床の間へずらりと並べてあったのですよ」

この昼中に、それも今度はいちどきに四つ、しかもまだ敬四郎の配下の者が屋敷うちにちゃんと張り込み中、大胆に怪業が繰り返されたというんですから、敬四郎のぎょっとなって青ざめたのはもちろんのことですが、右門もまた同様でした。