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Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(二)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme

Aozora Bunko

だったからでした。しかも、何者が毒殺したか、式部小町はどこへ消えたか、それに対する物的証拠となるべき遺留品は皆無なのです。ただあるものは、比丘尼小町うんぬんの妖々たるなぞのみでしたから、名人の秀麗な面がしだいしだいに蒼白の度を加え、烱々たるまなざしが静かに徐々に閉じられて、やがてのことに深い沈吟が始められたのはあたりまえなことでした。

そして、一瞬!

やがて、二瞬!

つづいて、一瞬!

さらに、二瞬!

ほとんど今までこれほどしんけんに考え沈んだことはあるまいと思われるほどに、黙念と長い間沈吟しつづけていましたが、突如! ――ずばりとさえた声が飛んでいきました。

「伝六ッ」

「ちッ、ありがてえ! 駕籠ですね! ――ざまアみろい! もうこれが出りゃこっちのものなんだッ。ひとっ走り行ってくるから、お待ちなせえよ!」

「あわてるな! 待てッ」

「えッ?」

「二丁だぜ」

「…………※(疑問符感嘆符、1-8-77)」

「何をパチクリさせてるんだ」

「だって、またちっともよう変わりのようじゃござんせんか! 二丁たアだれとだれが乗るんですかい」

「きさまとお公卿さまがお召しあそばすんだよ」