Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme
厚漉きの鳥の子紙に、どうしたことか裏にも表にも変な文句が書いてあるのです。しかも、その裏なる文字がひととおりでない奇怪さでした。
「――寝棺、 三個。
経帷子、 三枚。
水晶数珠、三連。
三途笠、 三基。
六道杖、 三杖。
右まさに受け取り候こと実証なり
久世大和守家中
小納戸頭 茂木甚右衛門」
それすらが容易ならざるところへ、表の文字はさらに数倍の奇々怪々たるものでした。
「――おそくもゆうべのうちには、あとのひとりの小町を届けると申したのに、けさになってもたよりのないのはいかがされた。満願の日まではあと幾日もないゆえ、そうそうお運びしかるべし。さもなくば、奉納金五百両はさし上げることなりませぬぞ」
寝棺、経帷子うんぬんのぶきみさといい、しかもその数の三人分であるあたりといい、あまつさえ表の文句に見える満願の日うんぬんにいたっては、いかに小町娘たちの無事息災なるべきことを祈り願っても祈りきれぬ不安と絶望がだれにも思い合わされましたので、伝六、辰はもちろんのこと、ふたりの父親たちはいうもさらなり、いぶかしき手紙をひざにのせて、蒼然とその面を名人も青めくらましながら、ややしばしじっと考えに沈んでいたようでしたが、やがて突如!