Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme
まことにしかり、それと知ったら伝六太鼓がからだじゅうを総鳴りさせて、ぶりぶりしながら追っかけてくるのは必定でしたので、辰とふたりの道中もまた一興とばかりに、八丁堀を出たのが五ツ下がり、途中駕籠を拾って、目ざした水金にみこしを降ろしたのがちょうど四ツでした。――むろんのこと、両国は夏のものですが、秋口に見る水のふぜいというものもまたなかなかに捨てがたいもので、秋告鳥の雁鳴き渡る葦間のあたり、この世をわが世に泰平顔な太公望のつり船が、波のまにまに漂って、一望千金、一顧万両、伝六太鼓がいっしょにいたら、どんな鳴り音をたてて悦に入るか、恨むらくは座にいないのが玉に傷です。
しかし、うなぎは名人にとって恋人にもまさるほどの、賞美賞玩おかざる大の好物。懐中はよし、御意はよし――。
「みどもはいかだにいたそうかな」
「心得ました。そちらのお小さいおかたは?」
「…………」
「早く何か注文してやんなよ」
「…………」
「小さいっていわれたんで恥ずかしいのかい。じゃ、おれが代わりに注文してやらあ。がらは細かいが、お年はあぶらの乗り盛りだからね、大ぐしがよかろうよ」
「心得ました。