Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme
珍しいものと知ったら、せっせと目学問しねえと、出世がおくれるぜ」
治にいて乱を忘れず、閑にあってなおその職分を忘れず、かくてこそわがむっつり右門が名人なるゆえんです。――小屋は、さるのしばいという珍しいその評判が客を呼んで、すでにもうそのとき七分の入りでした。
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さるでもしばいとならば、大根、下回り、中看板、名題と、いろいろ階級があるとみえて、最初は下回り連のありふれた曲芸。その次が鳴り物づくしに、首引き綱引き、第三にすえたのが呼び物の一つである盛遠袈裟切りの大しばいでした。
お定まりどおり、遠藤武者の盛遠が袈裟御前に懸想するところから始まって、では今宵九ツに館へ忍んできて夫の渡辺渡を討ちとってくれたら、ということになり、返しとなって、盛遠が恋がたきの渡を殺す、ところがよくよく見ると、刺した相手は渡ならで、当の袈裟御前であったところから愁嘆場になって幕となるという大物でしたが、黒子の介添え人こそあれ遠藤武者も、袈裟御前も、渡辺渡も、役者はみなほんもののさるで、ことごとくそれが下座の鼓一つできまりきまりを踊りぬき、なかんずく盛遠になった雄ざるの太夫は、一段と器用なできばえのうえに渡と信じて思い人の袈裟御前を突き刺すあたりは真に迫っていたものでしたから、もとより満場は割れるような大喝采――。