Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(二)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme

Aozora Bunko

「ちくしょうッ。ずぼしだ、ずぼしだッ、井上の金八め、ゆだんのならねえ細工師ですぜ!」

「そうだろう。徒歩供にいったというなぁまっかなうそか!」

「いいえ、いったのはほんとうなんだが、その間に変な小細工しやがったんだから、ゆだんがならねえというんですよ。なんでも九ツ少しまえにね、金八の野郎め、急に腹が痛くなったから休ませてくれといやがって、供べやへさがっていったんでね、急病なら手当をしたらいいんだろうというんで、供頭が見舞いにいったら、野郎め、どこかへ雲隠れして見えねえっていうんですよ。だから、大騒ぎしてわいわいと捜していたら、九ツよっぽど過ぎた時分に、腹痛のはずの野郎めがぴんぴんしながらひょっくりと表からけえってきたとこういうんだ。察するに、やつめその間に家へ帰って、なにか変なまねしたに相違ござんせんぜ!」

「お手の筋! お手の筋! そのとおりだよ。じゃ、せくこともあるまいから、お茶でも飲みな」

待っているところへ、江戸はどっちだというような日本晴れの顔つきで、のどかにちょこちょこ帰ってきたのは善光寺の辰でした。

「おちついているようだが狂ったか」

「ところが大当たり。