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Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(二)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme

Aozora Bunko

名人は微笑しいしい、先にたってその情けの掛け橋とも思われる青草原の丘へ上っていくと、木立ちの影に身を潜めながら、じっと下の僧院内に目をそそぎました。

と、見よ!

おお、見よ!

丘の上から見おろされる尼僧院内に、今ぞ展開されつつあるその情景のすばらしさ!

――まことなんたる清浄な、そしてまたさわやかな美観でありましたろう! まさに沈まんとする落日の赤々とした陽光を浴びて、青葉がくれ、葉がくれに、あちらこちらの僧院内の広やかな広場の庭を三々五々、一団一群、およそ七、八十名ばかりのいずれもすがすがしい尼美人たちが、夕べの観経の前のいっときを、気まま身ままに、いと悩みなく逍遙していたのです。

さるをあいきょう者の伝六が見て、なんじょう黙していられましょうぞ!

「ちぇッ、ね、だんな! ちょっと、だんなったらだんな!」

「うるせえな、何を目色変えるんだ」

「だって、今しみじみと思っているんですがね。男は尼さんになれねえもんでしょうかね」

「あきれたやつだな。でも、おまえは日本橋を出るとき、青葉見物なんぞごめんだといったじゃねえか」

「ありゃ江戸へ置いてきた伝六で、ここへ来た伝六は別口ですよ。