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Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(二)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme

Aozora Bunko

「少々お待ちくだされませ」

制しながら向き返ると、静かに尋ねました。

「あれなるお娘ごは、なんという名にござります」

「小梅というのじゃが、あれになんぞ不審があるか」

「いえ、そうではござりませぬ。ちと尋ねたいことがござりますので――、のう! 小梅どの! 小梅どの!」

さし招くと、念を押しました。

「そなた、これなる二つの死骸は見つけたときのままで、少しも動かしはいたしますまいな」

「あい。ととさまと、そちらのおかたと、お口のところへは手を触れましたが、そのままどこにもさわりませぬ」

「そういたしますると――」

「なんじゃ!」

「お驚きあそばしますな。ちょっと見は、これなる両名が、刃傷に及んだ結果、共に手傷を負うて落命いたしたように思われまするが、断じて相討ち遂げたものではござりませぬぞ」

「なに! 相討ちでないとな! なぜじゃ! なぜじゃ!」

「第一の証拠はふたりの肩傷でござりますゆえ、ようごろうじませ。相討ち遂げてこのように向き合うたまま倒れているならば、互いに前傷こそあるべきが当然。しかるに、両名の傷は申し合わせていずれも背をうしろから袈裟掛けにやられているではござりませぬか」