Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme
「やい、野郎ッ、なんてまねしやがるんだッ。引けッ、引けッ。そのなまくら刀を引かねえかッ。ね、だんな! なんとか法をつけておくんなせよ! 早くどうにか、おまじないをしてやってくだせえよ!」
いうと、おろおろしながら右門に迫りました。それをききながら、捕物名人は、うれしい気性の手下だなというように微笑を含みふくみ眠白のほうをながめていましたが、例のすっと溜飲が下がるような啖呵が、おもむろに放たれました。
「古風なまねあよしねえな。そんな大時代な人質攻めは、当節奥山の三文しばいでだってもはやらねえぜ。あっさり手を引かねえと、いまにけがするよ」
いいつつ腰のものの小柄に、そっと片手がかけられたと見えると、目にも止まらぬ名人の名人わざでした。
「ざまあみろ! いううちに、けがをしたじゃねえか」
いったときは、名人の小柄が、ぷっつり眠白の右手の甲にささって、ぽろりわきざしが手のうちから床にすべったところを、近よりながら例の草香流で、すでにぎゅっと片手捕えにねじあげていたあとでした。のみならず、捕物名人はしずかに伝六をかえりみるといっていたので――。
「きさまにゃ、どうして眠白が敬四郎どのをさらってきたかわかるまいから、ふにおちるように締めあげてみなよ」