Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(二)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme

Aozora Bunko

なれども、悲しいことに、そのお腹さまがあまりご身分でない婢女でござりましたゆえ、ただおひとりの跡取りでありながらとかくうとんぜられがちなところへ、ふと悪心をいだきましたものはそれなる真柄家へご奉公の用人でござりました。名は大島弥三郎と申しますかたでござりまするが、思いのほかに悪知恵の深いかたでござりましたゆえ、おぞましきことには主家横領をたくらみ、六歳まえにそのときご病身の主人権之丞様を毒殺いたし、みずから遺言書をこしらえつくって、養子の内約あったごとくに装い、りっぱなお血筋の江戸錦様を巧みに放逐いたしましたうえ、まんまと旗本五百石の家禄を横領してしまいなされました。なれども、首尾よく主家横領はいたしましたものの、すねに傷もつだけに江戸錦様のいられることは目の上のこぶでござりましたゆえ、これをもついでにあやめようと思いたたれてごくふうなさりましたのが、今日ご不審のもととなった秀の浦とのあの一番でござりました。それというのも、わたしとあの秀の浦とが幼なじみの間がらゆえ、わたしに事情を打ちあけなされまして、秀の浦にあの封じ手を使わするようそそのかしたのでござります。