Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme
そばに丁稚がひとり。
これも食べないための疲れからか、まだ起きたばかりの朝だというのに、こくりこくりと舟をこいでいるのです。
「店のものはこれっきりか」
「ほかにおることはおったんですが――」
「牢へへえったんだろう」
「さようでござんす。よくご存じですな。あのほかにいまひとり――」
「まだいたか!」
「おりました。つえとも柱とも頼んだ番頭がおりましたんですが……」
「なに、番頭!」
「さようでござんす。子どものうちからてまえの兄弟のようにして育ったのがおりましたんですが、店が傾いてくるとしようのないものでござんす。一軒構えたい、のれんを分けてくれと申しますんで、やらないというわけにもいかず、こんな店にまたおってもしかたがあるまいと、ついこのひと月ほどまえに暇をやりました。残ったのはこの小僧ひとり、子もなし、家内もなし、火の消えたようなものでござんす……」
「ふふん、そうか。ひと月ほどまえに暇をとったというか。いくらかにおってきやがったな」
出馬したとしたら早い。
にらみも早いが、ホシのつけ方も早いのです。
「その番頭の構えたという店はどこだ」
「あれでござんす」
「あれ?」