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Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(四)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme

Aozora Bunko

そのうえ、わが罪の折檻は無用にござ候という文字さえ見えました。

どう考えても、妻女のおこよが、なんの罪か自分の罪を恐れ恥じて、みずからいのちをちぢめた書き置きとしか思えぬ紙片なのです。

「なるほど、そうか」

ふりかえると、いまだに青ざめながらうち震えている女中に問いかけました。

「そなた、この書き置きにおどろいて、ものもいえなかったんだな。え? そうだろう。違うかい」

「そ、そ、そうでござります……」

「これを見ると、もうとうに死んでおるはずじゃが、この家のどこかに死体があるか」

「いいえ、うちには影も形も見えませぬ。この書き置きを残して、どこかへ家出なさいましたゆえ、びっくりしていたところなのでござります」

「そうか。死出の旅に家出したというか、出かけたはいつごろだ」

「ほんのいましがたでござります」

「出かけるところを見ておったか」

「いいえ、それが不思議でござります。こんなことになりましたら、もう申しあげてもさしつかえないでありましょうが、うちのだんなさまが、あの表で気味のわるい死に方をなさいましたゆえ、びっくりいたしまして、わたくしも騒ぎだしましたら、騒いではならぬ、出てきてもならぬ、いいというまで女中べやにはいっておれと申されまして、たいへんおしかりになったのでござりました。