Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(四)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme

Aozora Bunko

「へえ……偉いね、ちんぴら。止まったね」

「止まったろう。おじさんみたいなしろうとが乗るもんじゃないよ、あぶないからね……」

「何いやがるんでえ。おれがしろうとだかくろうとだか、おまえ知らねえじゃねえかよ」

「知ってるよ。おじさんは伝六のおじさんだろう」

「いやなことをいうね。どうして、おらが伝六のおじさんだってえことを知ってるんだい」

「知ってるから知ってるんだよ。だから……だから……」

ふいっと顔を伏せると、不思議な少年は、とつぜんぽろぽろと涙をおとしながら、しくしく泣きだしました。おどろいたのは伝六です。

「ど、ど、どうしたんだ。気味のわるい子だな、おまえは。おらが伝六のおじさんだからって、なにも泣くこたアねえじゃねえかよ」

「悲しいんだ。悲しいから泣くんだ。早くちゃんを助けておくれよ」

「なに、ちゃん? ちゃんがどうしたというんだ」

「かあやんが、かあやんがな、けさふろおけの中で死んでたんだ。だから、ちゃんが下手人だといって、おなわにされたんだよ」

「さあ、いけねえ! えらいことになりゃがったな。いってえ、だれがおなわにしたんだ」

「顔にいっぱい穴のあるお役人だよ」