Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme
そのかたわらに敬四郎が父親のなわじりとって、目をむきながら、手下の直九、弥太のふたりを口ぎたなくしかりつけているさいちゅうなのでした。
「そんな小娘ひとりもてあまして、なんのこった! おろせ! おろせ! 早くおろさんか」
「口でいうようにそうたやすくは降りんですよ、なんしろ、死に物狂いになってるんだからね。こら! 早くおりんか! いうことをきかんと、痛いめにあうぞ!」
足を持とうとすれば足でけとばし、手を持とうとすれば手でひっかいて、小娘は必死の抵抗をしているのです。
右門のまなこが、事の不審に当然のごとく光りました。
「さかんにおやりじゃな」
「なにッ。でしゃばり者が参ったな。せっかくだが、このアナは敬四郎がひと足先じゃ。指一本触れさせぬぞ。じゃまじゃ。どかっしゃい」
「おじゃまなら、どきもいたしましょうが、これはいったいなんのまねでござる」
「いらぬおせっかいじゃわい!」
「いいえ、いらぬおせっかいじゃござんせんよ。綾坊、右門のおじさんがお越しじゃ。もうどきな」
聞いて、横から口を入れたのは、いましめをうけている父親です。
「ようお越しくださいました。子どもはいじらしいものでござんす。