Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme
え? だんな。遠慮はいらねえんだ。ちょっくら小手しらべに、正宗、村正、はだしというすごいところをお目にかけなせえましよ」
「うるさいよ」
「へ……? これっぱかりしゃべってもうるさいですかね。お将軍さまのお寝間へちけえと思って、大きに遠慮しているつもりなんですがね。あっしがものをいうと、何をしゃべってもうるさいですかね」
「それがうるさいというんだ。黙ってろ」
しかっておいて、静かにあごをなでながら考えつめていたが、一筋一筋となぞのもつれ糸がほぐれだしたとみえて、ぼんやりとたたずんでいた足軽たちのところへ穏やかに声が向けられました。
「大小の重みぐらいで今までこの死体の浮き上がらなかったのがいかにも不思議、どろへはまっておったと申されたが、どのくらい深くうずまっておりましたか」
「一尺ほどでござりました。いや、もっと深かったかもしれませぬ。両方のたもとに大きな石がふたつずつはいっておりましたのでな、頭をさかさまにめりこんでおりましたよ」
「なに! さかさまにめり込んでおりましたとのう! どうやらそのぶんでは、まず十中八、九――」
「乱心ざたの入水か!」
「いえ、おそらくさようではありますまい。