Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme
のは右門主従。
ひょいと見ると、宿場会所の前の人波のうしろに、ある、ある、柄に白布を巻いた駕籠があるのです。
同時でした。
「行徳助宗、神妙にしろッ」
「えッ……」
ぎょっとなって、駕籠の横からのぞかせたその顔へ、じつにみごとな啖呵がまっこうくだしにおそいかかりました。
「たわけめッ。むっつり右門が生きておるからにゃ、どこまでとっ走ろうとも、六十余州ひとにらみに目がきかあ! そら! そら! それがたわけだというんだ。草香流の味を知らねえのかい。あばれると、ききがいいぞ」
ぎゅっとぞうさもなく押えたやつを伝六に渡しておいて、すばやく手、口、ともにすすぎ清めると、懐紙を口にくわえながら、白布を解きほどきました。
同時に現われたのは、まさしく八束穂のお槍です。
宿役人のさしつけたあかりをうけて、飾り巻き柄に打ったる三つ葉葵のご定紋が、ぴかりと金色に輝き渡りました。
ハッとなって、居合わせた路傍の人の群れがいっせいに土下座、地にひれ伏しました。
「お関所役人つつしんで、ご奉持なさりませい。これなる不届き者行徳助宗は宿送り、届け先は江戸ご城内お濠方畑野蔵人、三宅平七ご両士じゃ」