Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme
かちゃりと源内があけたあとから、物静かにはいっていくと、調べ方にむだがない。
「ほほう、お店者でござるな」
指さきをちらりと見ると同時に、まずぴかりと右門流のおそろしいところをひろげはじめました。
「あきれたもんだね。ほんとうですかい。いかにだんなにしてもちっと気味がわりいが、見てきたようなうそをつくんじゃありますまいね」
「もう出しやがった。いちいちとそれだからうるせえんだ。この右手の人さし指と親指の腹をよくみろい。ちゃんとこのとおり、そろばんだこが当たっているじゃねえかよ、こんなにたこの当たるほどそろばんをいじくっていたとすると、お店者もただのあきんどじゃねえよ。まず両替屋、でなくば質屋奉公、どっちにしても金いじりの多いところだ。素姓しらべはあとでいい、傷口を先に見よう。そのこもをはねてみな」
ぬっと出た顔は、三十七、八、つら構えは中くらい、しかし、ほおの肉づき、顔のいろ、まだそれほど牢疲れが見えないのです。
「源内どの、こやつは近ごろ入牢の者でござるな」
「さようでござる。つい十日になるかならぬかの新入りでござる」
「ほほうのう。十日ばかりじゃと申されるか。