Japanische Klassiker mit Furigana
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よしわらしんわ
吉原新話
泉 鏡花
Lesen Sie 吉原新話 (よしわらしんわ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.157 Zeichen · 75 Bildschirme
何だか余り合点み過ぎたようで妙だったね。」
十
「それに何だか、明も陰気だし、人の出入りも、ばたばたして……病人でもありそうな様子だったもんだから。」
と言って、その明を俯向いて見透かす、民弥の顔にまた陰気な影が映した。
「でもね、当りましたわ、先生、やっぱり病人があるのよ。それでもって、寝ないでいるの、お通夜をして……」
「お通夜?」
と一人、縁に寄った隅の方から、声を懸けた人がある。
「あの……」
「夜伽じゃないか。」と民弥が引取る。
「ああ、そうよ。私は昨夜も、お通夜だってそう言って、才ちゃんに叱られました。……その夜伽なのよ。」
「病人は……女郎衆かい。」
「そうじゃないの。」
とついまたものいいが蓮葉になって、
「照吉さんです、知ってるでしょう。」
民弥は何か曖昧な声をして、
「私は知らないがね、」
けれども一座の多人数は、皆耳を欹てた。――彼は聞えた妓である――中には民弥の知らないという、その訳をさえ、よく心得たものがある。その梅次と照吉とは、待宵と後朝、と対に廓で唄われた、仲の町の芸者であった。
お三輪はサソクに心着いたか、急に声も低くなって、