Japanische Klassiker mit Furigana
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よしわらしんわ
吉原新話
泉 鏡花
Lesen Sie 吉原新話 (よしわらしんわ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.157 Zeichen · 75 Bildschirme
……カラカラ、……カンカン、何だか妙だね、あの、どうか言うんだっけ。」
「チャン、カン、チャンカン……ですか。」と民弥の顔を瞻めながら、軽く火箸を動かしたが、鉄瓶にカタンと当った。
「あ、」
と言って、はっと息して、
「ああ、吃驚した。」
「ト今度は、その音に、ずッと引着けられて、廓中の暗い処、暗い処へ、連れて歩行くか、と思うばかり。」
十七
「話してる私も黙れば、聞いている人たちも、ぴったり静まる……
と遣手らしい三階の婆々の影が、蚊帳の前を真暗な空の高い処で見えなくなる、――とやがてだ。
二三度続け様に、水道尻居まわりの屋根近な、低い処で、鴉が啼いた。夜烏も大引けの暗夜だろう、可厭な声といったら。
すたすたとけたたましい出入りの跫音、四ツ五ツ入乱れて、駆出す……馳込むといったように、しかも、なすりつけたように、滅入って、寮の門が慌しい。
私の袂を、じっと引張って、
(あれ、照吉姉さんが亡くなるんじゃなくッて)ッて、少し震えながらお三輪が言うと、
(引潮時だねちょうど……)と溜息をしたは、油絵の額縁を拵える職人風の鉄拐な人で、中での年寄だった。
婦人の一人が、