Japanische Klassiker mit Furigana
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よしわらしんわ
吉原新話
泉 鏡花
Lesen Sie 吉原新話 (よしわらしんわ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.157 Zeichen · 75 Bildschirme
)
(彼にも誰にも、大勢、な、)
(大勢、……誰です、誰です。)
と、幹事もはじめて、こう逆に捻向いて背後を見た。
(誰や言うてもな、殿、殿たちには分らぬ、やいの、形も影も、暗い、暗い、暗い、見えぬぞ、殿。)
(明るくしよう、)
と幹事も何か急込んで、
(三輪ちゃん、電燈を、電燈を、)
と云ったが、どうして、あの娘が動き得ますか。私の膝に、可哀相に、襟を冷たくして突臥したッきり。
「措きませ、措きませい。無駄な事よ、殿、地獄の火でも呼ばぬ事には、明るくしてかて、殿たちの目に、何が見えよう。……見えたら異事じゃぞよ、異事じゃぞよ、の。見えぬで僥倖いの、……一目見たら、やあ、殿、殿たちどうなろうと思わさる。やあ、)
と口を、ふわふわと開けるかして、声が茫とする。」
二十三
「幹事が屹として、
(誰です、お前さんは、)
と聞いた。この時、睡っていない人が一人でもあるとすれば、これは、私はじめ待構えた問だった。
(私か、私か、……殿、)
と聞返して、
(同じ仲間のものじゃが、やいの。)
(夥間? 私たちの?)
(誰がや、……誰がや、)
と嘲るように二度言って、
(殿たちの。