Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

よしわらしんわ

吉原新話

泉 鏡花

Lesen Sie 吉原新話 (よしわらしんわ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.157 Zeichen · 75 Bildschirme

Aozora Bunko

(身代りが、――その儀で、やいの、の、殿、まだ「とりあげ」が出来ぬに因って、一つな、このあたりで、間に合わせに、奪ろう!……さて、どれにしょうぞ、と思うて見入って、視め廻いていたがやいの、のう、殿。)

皆、――黙った。

(殿、ふと気紛れて出て、思懸のう懇申した験じゃ、の、殿、望ましいは婦人どもじゃ、何と上を奪ろうかの。)

婦人たちのその時の様子は、察して可かろう。」

二十六

「奴は勝ほこった体で、毛筋も動かぬその硝子面を、穴蔵の底に光る朽木のように、仇艶を放ってしながら、

(な、けれども、殿、殿たちは上を庇わしゃろうで、懇申した効に、たってとはよう言わぬ。選まっしゃれ、選んで指さっしゃれ、それを奪ろう。……奪ろう。……それを奪ろう! やいの、殿。)

と捲し掛けて、

(ここには見えぬ、なれども、殿たちの妻、子、親、縁者、奴婢、指さっしゃれば、たちどころに奪って見しょう。)

と言語道断な事を。

とはたはたと廂の幕が揺動いて、そのなぐれが、向う三階の蚊帳を煽った、その時、雨を持った風が颯と吹いた。

(また……我を、と名告らっしゃれ……殿、殿ならば殿を奪ろう。