Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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どうほう

同胞

豊島 与志雄

Lesen Sie 同胞 (どうほう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.713 Zeichen · 32 Bildschirme

Aozora Bunko

「じゃあ僕に兄弟があるんですね、お祖母さん。夢にみたりぼんやり考えたりしてたことが、本当だったんだな。ねお祖母さん、それは僕の兄さんですか、弟ですか、妹ですか……そして何処にいるんです。」

祖母は急に気が挫けたようになって、その話を避けたがった。然し恒夫は承知しなかった。嵩にかかって祖母へ尋ねかけながら、もしその話をはっきり聞かしてくれなければ、自分を愛してはいないんだ、というようなことまで云った。すると祖母は、誰にも洩らさないという約束をさした上で、大体次のようなことを話してくれた。

恒夫の父と母とは、結婚して五六年後まで子供が出来なかった。所へ不意に恒夫が生れた。大変な喜びだった。祖父なんかは、殆んど一日中赤ん坊の側に坐り通して、女中達を叱り飛ばしていた。が不幸にも、その頃から父は肺病にかかった。方々へ転地しても療らなかった。別に寝つくほどのことはなかったが、常に熱と咳とが去らないで、非常に気むずかしくなった。その父の面倒をみるのに、赤ん坊を抱えた母だけでは手が廻りかねた。そして、苛々してる父の側で、ごく忠実に働いてくれる女中が一人あった。その女中が妊娠した。