Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

めいじんじごく

名人地獄

国枝 史郎

Lesen Sie 名人地獄 (めいじんじごく) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 149.286 Zeichen · 301 Bildschirme

Aozora Bunko

「で、素晴らしくいい芝居さ」次郎吉はツルリと顎を撫でたが、にわかにズンと声を落とし、「実はおいらの道楽から行くと、その『見透しの平七』を『玻璃窓の平八』にしたかったのさ。だが、それじゃあんまりだからな。で、平七に負けてやったやつさ」

「おや変ですね、玻璃窓といえば、郡上の旦那じゃありませんか」米八は不思議そうに見返った。

「うん、そうさ、その旦那さ。あけすけにいえばこの芝居はだ、その玻璃窓に見せたいばっかりに、おいら筋立てをしたんだからな」

深い怨みの敵討ち

「その玻璃窓の旦那なら、おとつい観に来たじゃありませんか」

「百も承知だ。待っていたんだからな。そこで早速秀郎の野郎に例の鼓を打たせたのさ。アッハハハ、いい気味だった。あの鼓を聞いた時の玻璃窓の爺の顔といったら、今思い出しても腹がよじれる。いいみせしめっていうやつさな」さもおかしいというように、揺り上げ揺り上げ笑ったものである。

米八には意味がわからなかった。

「でもどうして玻璃窓の旦那に、こんどの芝居を見せたいんでしょう?」

「それか、それには訳がある。……ひらったくいうとまずこうだ。彼奴、としよりの冷水で、鼓賊を追っかけているんだよ。