Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじんちょうじ
名人長二
三遊亭 円朝
Lesen Sie 名人長二 (めいじんちょうじ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 67.631 Zeichen · 134 Bildschirme
ことも出来ず、口で云って聞かせることも出来ませんゆえ、親が子に伝えることも成らず、師匠が弟子に譲るわけにもまいりませんから、名人が二代も三代も続くことは滅多にございません。さて此の長二郎と申す指物師は無学文盲の職人ではありますが、仕事にかけては当時無類と誉められ、江戸町々の豪商はいうまでもなく、大名方の贔屓を蒙ったほどの名人で、其の拵えました指物も御維新前までは諸方に伝わって珍重されて居りましたが、瓦解の時二束三文で古道具屋の手に渡って、何うかなってしまいましたものと見えて、昨今は長二の作というものを頓と見かけません。世間でも長二という名人のあった事を知っている者が少うございますから、残念でもありますし、又先頃弁じました名人競のうち錦の舞衣にも申述べた通り、何芸によらず昔から名人になるほどの人は凡人でございませぬゆえ、何か面白いお話があろうと存じまして、それからそれへと長二の履歴を探索に取掛りました節、人力車から落されて少々怪我をいたし、打撲で悩みますから、或人の指図で相州足柄下郡の湯河原温泉へ湯治に参り、温泉宿伊藤周造方に逗留中、図らず長二の身の上にかゝる委しい