Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじんちょうじ
名人長二
三遊亭 円朝
Lesen Sie 名人長二 (めいじんちょうじ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 67.631 Zeichen · 134 Bildschirme
事はございませんが、今度の注文物は其の地袋の摸様を見なければ寸法其の外の工合が分りませんので、余儀なく九月廿八日に自身で柳島へ出かけますと、折よく幸兵衞が来ておりまして、お柳と共に大喜びで、長二を座敷へ通しました。長二は地袋の摸様を見て直に帰るつもりでしたが、夫婦が種々の話を仕かけますので、迷惑ながら尻を落付けて挨拶をして居るうちに、橋本の料理が出ました。
幸「親方……何にもないが、初めてだから一杯やっておくれ」
長「こりゃアお気の毒さまな、私ア酒は嫌いですから」
柳「そうでもあろうが、私がお酌をするから」
長「へい/\これは誠にどうも」
幸「酒は嫌いだというから無理に侑めなさんな、親方肴でもたべておくれ」
長「へい、こんな結構な物ア喰った事アございませんから」
幸「だッて親方のような伎倆で、親方のように稼いでは随分儲かるだろうから、旨い物には飽きて居なさろう」
長「どう致しまして、儲かるわけにはいきません、皆な手間のかゝる仕事ですから、高い手間を戴きましても、一日に割ってみると何程にもなりやしませんから、なか/\旨い物なんぞ喰う