Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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めいじんちょうじ

名人長二

三遊亭 円朝

Lesen Sie 名人長二 (めいじんちょうじ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 67.631 Zeichen · 134 Bildschirme

Aozora Bunko

積りです」

清「其様なことをいうが、何所へ行くのだ」

長「京都へ行って利齋の弟子になる積りで、家をしまったのです」

清「それも宜いが、己も先の利齋の弟子で、毎も話す通り三年釘を削らせられた辛抱を仕通したお蔭で、是までになったのだから、今の利齋ぐれえにゃア指す積りだが……むゝあの鹿島さんの御注文で、島桐の火鉢と桑の棚を拵えたがの、棚の工合は自分でも好く出来たようだから見てくれ」

と目で恒太郎に指図を致します。恒太郎は心得て、小僧の留吉と二人で仕事場から桑の書棚を持出して、長二の前に置きました。

清「どうだ長二……この遠州透は旨いだろう、引出の工合なぞア誰にも負けねえ積りだ、これ見ろ、此の通りだ」

と抜いて見せるを長二はフンと鼻であしらいまして、

長「成程拙くアねえが、そんなに自慢をいう程の事もねえ、此の遣違えの留と透の仕事は嘘だ」

兼「何だと、コウ兄い……親方の拵えたものを嘘だと、手前慢心でもしたのか」

長「馬鹿をいうな、親方の拵えた物だって拙いのもあらア、此の棚は外見は宜いが、五六年経ってみねえ、留が放れて道具にゃアならねえから、仕事が嘘だというのだ」