Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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めいじんちょうじ

名人長二

三遊亭 円朝

Lesen Sie 名人長二 (めいじんちょうじ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 67.631 Zeichen · 134 Bildschirme

Aozora Bunko

一同「お鑑定の通りと存じます」

とお受けをいたしました。仔細を知りませんから、長二が人を殺したのは全く一時発狂をいたした事と思うたのでございましょうが、奉行は予て邸へ出入をする蔵前の坂倉屋の主人から、長二の身持の善き事と伎倆の非凡なることを聞いても居り、且長二が最初に親の恥になるから仔細は云えぬと申した口上に意味がありそうに思われますから悪意があって、殺したので無いということは推察いたし、何卒此の名人を殺したく無いとの考えで取調べると、仔細を白状しませんから、これを幸いに狂人にして命を助けたいと、語を其の方へ向けて調べるのを、怜悧な恒太郎が呑込んで、気違に相違ないと合槌を打つに、引込まれるとは知らず萬助までが長二を悪くする積りで、正気の沙汰でないと申しますから、奉行は心の内で窃かに喜んで、一同に念を押して、愈々狂人の取扱いにしようと致しますと、長二は案外に立腹をいたしまして、両眼に血を濺ぎ、額に青筋を現わし拳を握りつめて、白洲の隅まで響くような鋭き声で、

長「御奉行様へ申上げます」

と云って奉行の顔を見上げました。

二十八