Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ひまわりのめ

向日葵の眼

野村 胡堂

Lesen Sie 向日葵の眼 (ひまわりのめ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.919 Zeichen · 18 Bildschirme

Aozora Bunko

四 向日葵の謎

「向日葵に眼を与えよ――、これだこれだ」

香椎六郎は思わず飛上りました。

「叔父さん、眼を与えよって何?」

「それだよ、その眼が解れば、謎はわけもなく解けるんだ――待て待てもっと明るくして見よう」

壁に垂れている綱を引くと、天井硝子の下へ張った幕は引かれて、真昼の烈しい光線が、カッと床の上へ落ちます。

「向日葵に眼を与えよ、――向日葵に眼を与えよ――」

香椎六郎は歌のように節を付けながら口ずさんで、向日葵の彫物の真ん中の穴へ手を入れましたが、手は真鍮板らしい金属に遮られて、いくらも深くは入りません。

「麗子さん、大きい凸レンズは無いでしょうか、――虫眼鏡ですよ、――余程大きいのでないといけないが――」

「ありましたワ」

麗子は卓の抽出を抜いて見ましたら、其処は綺麗に空っぽにされて、紙片一つ残っては居りません。

「階下へ行って持って来ましょう。此処になければ、お父様の書斎にあったようですから」

出口の扉へ手をかけましたが、防火のため、薄い鉄板を張った頑丈な扉が、いつの間にやら、内側から鍵を掛けられたものと見えて、ピクとも動きません。

四 向日葵の謎

「チョッ」

麗子に代って、暫く扉を動かしていた香椎六郎は、とうとうあきらめて手を放してしまいました。