Japanische Klassiker mit Furigana
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うたのたてやましんじゅういっきょく
唄立山心中一曲
泉 鏡花
Lesen Sie 唄立山心中一曲 (うたのたてやましんじゅういっきょく) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 30.835 Zeichen · 61 Bildschirme
同じ格だが、中には凄いような巧いのがあるという。
唄いながら、草や木の種子を諸国に撒く。……怪しい鳥のようなものだと、その三味線が、ひとりで鳴くように熟と視た。
「相談は整いました。」
「それは難有い。」
「きあ、二階へどうぞ……何しろ汚いんでございますよ。」
と、雨もりのような形が動くと、紺の上被を着た婦になって、ガチリと釣ランプを捻って離して、框から直ぐの階子段。
小村さんが小さな声で、
「何しろこの体なんですから。」
「結構ですとも、行暮れました旅の修行者になりましょうね。」
「では、そのおつもりで――さあ、上りましょう。」
と勢よく、下駄を踏違えるトタンに、
「あっ、」と言った。
きゃんきゃんきゃん、クイ、キュウと息を引いて、きゃんきゃんきゃん、クイ、クウン、きゅうと鳴く。
見事に小狗を踏つけた。小村さんは狼狽えながら、穴を覗くように土間を透かして、
「御免よ……御免よ……仕方がない、御免なさいよ。」
で、遁げないばかりに階子を上ると、続いた私も、一所にぐらぐらと揺れるのに、両手を壇の端にしっかり縋った。二階から女房が、
「お気をつけなさいましよ……お頭をどうぞ……お危うございますよ、お頭を。