Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はなしかのきもの

噺家の着物

三遊亭 金馬

Lesen Sie 噺家の着物 (はなしかのきもの) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.355 Zeichen · 13 Bildschirme

Aozora Bunko

咄家の着物とあらたまっていうほどのこともないが、落語のなかにでてくる人物の着物をお客に説明するにも、咄家自身のなりがわるいといいにくいことがある。

たとえば、『夢金』で、

雪のなか舟宿へくる侍と娘“黒羽二重の五ツ所紋付”、黒がやけて羊羹色になり、紋だけ黒くなっていて“羊羹羽二重黒紋付”、茶献上の芯のでた帯を、胸高に締め、朱鞘の禿っちょろけた大小落し差し

というようなことをはなすのに、自分の紋付が衿垢のついた色のさめた紋付で、手垢で光っているのでは気がさして、大きな声でお喋りができない。

『佃祭』という咄で、次郎兵衛さんの服装を、女房が、

薩摩の蚊飛白、紺献上の五分づまりの帯、透綾の羽織、扇子と煙草入れを腰へ差し、白木ののめりの下駄を履き、白鞣の鼻緒に、十三本柾が通っている。桐は越後ではなく会津でございます。

というように、咄は細かいほど盛りあがるのである。

ついでに――

『夢金』の浪人者は黒羽二重、娘は黄八丈の対服。

『高尾』で仙台公のなりが錦糸で竹に雀、紫頭巾。

『池田大助』の奉行のなりが紬の対服に仙台平の袴。

『浮世床』の娘のなりは演る咄家の好みによる。