Japanische Klassiker mit Furigana
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よんじゅうはちにんめ
四十八人目
森田 草平
Lesen Sie 四十八人目 (よんじゅうはちにんめ) von 森田 草平 (もりたそうへい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 56.183 Zeichen · 112 Bildschirme
こう言って、小平太はおしおに酌をさせては、ぐいぐいと飲み干した。そして、一本の銚子が空になると、また二本目までつけさせた。が、二本目を飲みきらないうちに、苦しくなって、そこに倒れてしまった。そして、横になったまま、苦しそうに胸を波打たせていた。おしおは気を揉んで、枕を当てがったり、頭を水で冷したり、いろいろ手を尽して介抱してくれた。それまでは覚えていたが、そのうちに少し胸先が楽になったと思ったら、いつの間にかうとうとと寝入ってしまった。
夜半に咽喉が煎りつくような気がして、小平太は眼を覚した。気がついてみると、自分はちゃんと蒲団の上に夜着を被けて寝ていた。枕頭には古びた角行灯がとぼれて、その下の盆の上には、酔いざめの水のつもりであろう、土瓶に湯呑まで添えておいてあった。彼はいきなり片手を伸ばして、それを引寄せようとしたが、ふと自分と床を並べて寝ているおしおの姿が眼にとまった。
「そうだ、俺はおしおの家に寝ているのだ!」
彼はぎょっとしたようにその手を引っこませた。それにしても、もう何時だろう? 晩くなるとは言ってきたが、今夜自分が帰らないのを見たら、俺まで庄左衛門の二の舞いをしたものと極めて、横川がまたいつものように腹を立てていはせぬか。