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Japanische Klassiker mit Furigana

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そうせきしとわたし

回想 子規・漱石

高浜 虚子

Lesen Sie 回想 子規・漱石 (そうせきしとわたし) von 高浜 虚子 (たかはまきょし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 115.187 Zeichen · 231 Bildschirme

Aozora Bunko

初めは鳴雪翁の監督の下に在る常磐会寄宿舎に居たが、やがて子規居士の家に同居することになってからも居士の日本新聞社に出勤した留守中居士の机に凭れて見たり、居士の蔵書を引ずり出して見たりするばかりで、相変らずどうして文学者になるんだか見当が附かなかった。京都にいた時分は俳句の会合も羨望の一つであったのだが、上京後子規庵その他で催される俳句会に出席して見ると思うほどの興味もなく、かつて春休みに出京した時の句会ほど好成績も収められなかった。それに誰も皆気の毒そうな眼をして余を眺め、この道楽ものの行末がどうなることかと言い合わしたように余を憫殺するものの如く見えるので、余の自負心を傷うこと夥しく、まずそういう処に出席するよりもと、寧ろ広漠な東京市中をただ訳もなく彷徨き廻る日の方が多かった。浅草の観音堂から玉乗り、浪華踊、向島、上野、九段、神田、本郷の寄席を初めとして、そんな処に日を消し夜を更かすことも珍らしくなかった。

子規居士は心配して、ある時余に、

「どうおしる積りぞな。」と聞いた。余は何とも答える事が出来なかった。

「とにかく何でも書いて御覧や。文章が出来なけりゃ俳句だけでも熱心に作って御覧や。