Japanische Klassiker mit Furigana
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そうせきしとわたし
回想 子規・漱石
高浜 虚子
Lesen Sie 回想 子規・漱石 (そうせきしとわたし) von 高浜 虚子 (たかはまきょし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 115.187 Zeichen · 231 Bildschirme
六
言って来た。そこで在京日数およそ二百日の後、余は空しくまた京都に逆戻りと決し、六月何日に根岸庵を出て木曾路を取ることに極めた。古びた洋服に菅笠、草鞋、脚絆という出立ち。居士が菅笠に認めくれたる送別の句、
馬で行け和田塩尻の五月雨 子規
余はそれに同行二人、行雲、流水と書き添えて、まず軽井沢まで汽車に乗り、そこから仲山道、木曾路と徒歩旅行を試み、美濃の山中で物好きに野宿などをし、岐阜からまた汽車に乗って京都に入った。旧知の山川に迎えられて、今は碧梧桐、鼠骨両君の住まっている、もとの虚桐庵に足踏み延ばしてその夜は熟睡した。
六
京都に着いた翌日早速碧梧桐君と連れ立って余のクラスの受持であった服部宇之吉先生の家を訪問した。宇之吉先生は綺麗に油で固めた髪を額に波打たせその下に金縁眼鏡を光らせつつ玄関に突立って、
「もう二度と勝手なことをしなければ今度だけは復校を許すことにする。勿論前の級には駄目だから次の級に入れる。それで君も知っている通り今度高等学校制が変って京都の大学予科は解散することになったから、他の学校に生徒を分配する。君は鹿児島の造士館に行くことになっている。