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Japanische Klassiker mit Furigana

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そうせきしとわたし

回想 子規・漱石

高浜 虚子

Lesen Sie 回想 子規・漱石 (そうせきしとわたし) von 高浜 虚子 (たかはまきょし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 115.187 Zeichen · 231 Bildschirme

Aozora Bunko

別に定石の本とか手合せの本とかを見て並べているわけではなく、ただ自分の考で白と黒との石を交りばんこに紙の上に置いているのであった。それまで殆ど碁というものに就いて何の知識もなかった居士はふと思い立って碁の独り研究を始めたのであった。ある時風が吹いたために折角並べた石が紙と共に飛んでしまって何もなくなってしまったというようなことを居士自身で文章にしたことがあったように記憶する。ある日四方太、青々、余の三人が落合って居士もその中に加わって、四人で五目並べをしたことがあった。それもその紙の碁盤と泥の碁石とであった。

居士の草花の写生は大分長く続いて、なかなか巧みなものであった。水彩画の画の具で書くのであったが、色の用法などは何人にも習わず、また手本というようなものは一冊もなく、ただ目前に草花類を置いていきなりそれを写生するのであったから、色の使用具合とか何とかそういう形式的のことは一切知らずにやるのでちょっと見ると馬鹿に汚い、素人臭い感じのするものであったが、しかしその純朴な単刀直入の写生趣味になかなか面白いものがあった。

此の絵画の試みも、事実を写生するということが文芸の第一生命であるという居士の確信から来ているのであった。