Japanische Klassiker mit Furigana
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そうせきしとわたし
回想 子規・漱石
高浜 虚子
Lesen Sie 回想 子規・漱石 (そうせきしとわたし) von 高浜 虚子 (たかはまきょし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 115.187 Zeichen · 231 Bildschirme
そうして子規居士はと見ると、和服姿にあぐらをかいてぞんざいな様子で箸をとるのであった。それから両君はどういうようにして、どういう風に別れたか、それも全く記憶にない。ただその時私は一本の傘を居士の家に忘れて帰って来たことと、その次ぎ居士を訪問してみると赤や緑や黄や青やの詩箋に二十句ばかりの俳句が記されてあった、それを居士が私に見せて、「これがこの間来た夏目の俳句じゃ。」と言ったことを覚えて居る。どんな句があったか記憶しないが何でも一番最初に書いてあった句が鶯の句であったことだけは記憶して居る。
その後も子規居士の口から漱石氏に就いての話はしばしば聞いた。極く真面目に勉強する人で学校の成績が常にいいということや、学資を得るために早稲田の専門学校に教えに行っているということや、その他今記憶に残ってはいないけれどもいろいろの話を聞いた。居士がその親友として私に話した人の名前はあまり沢山なく、菊池謙二郎、秋山真之、その他二、三の人であったが、同じ文学に携わる者としては夏目という名前がしばしば繰返された。
それから三、四年経って明治二十八年に私は松山に帰省した。