Japanische Klassiker mit Furigana
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こくみんきょういくのふくほんい
国民教育の複本位
大隈 重信
Lesen Sie 国民教育の複本位 (こくみんきょういくのふくほんい) von 大隈 重信 (おおくましげのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.417 Zeichen · 11 Bildschirme
それで四千万の国民だと威張るけれども、なあに女子を除いてみると二千万の国民になる。こういう有様であります。其処で今度政府に於ては金本位――金単本位を採る事になりましたが、私は国民の上については両本位説を採りたいと思う。かく申すとなんだか私は生意気な事を言うようでありますが、実は私は能く知りませぬが、随分男女同権という事、ある社会に於てはあるけれども、私の言うのはそういう意味ではないので、真個富国強兵の実を挙げんとせば必ずや女子の智識を開発上進し、女子の性格を高尚優美ならしめなければならんと言うのである。
もしそれ一家の主婦が家庭経済の道に通ずると否とが、家庭財政の利否の岐るるところであるとすれば、一国の主婦ことごとく家庭経済の術に暗き時は、国家の不利申すまでもありますまい。また一家の主婦が小児教育の理に達すると否とは、家庭教育の得失の分るところなりとすれば、一国の主婦がことごとく小児保育の法を知らざる時は、国家の損耗測り知る事の出来ないほどである。商家の主婦が商業上の智識を以て夫の事業を輔佐すると、これに反して錦繍綾羅を纏うて煎茶弾琴を事とし、遊興歓楽無用の消費に財を散じ、良人の事業に休戚を感ぜざる事や、または軍人の妻女が良人出陣の砌に痴情の涙を湛えて離別を惜しむと、あるいは潔く袂を別ちて奉公義勇の精神