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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちていせんしゃのかいじん

地底戦車の怪人

海野 十三

Lesen Sie 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.000 Zeichen · 111 Bildschirme

Aozora Bunko

幸いなことに、三番船艙は、まだ浸水をまぬかれていた。

扉を、鍵であけた。

扉は開いた。大きな布カバーを取り去ると、下から現れたのは、怪奇な恰好をした重戦車!

地底戦車というのは、これか?

扉

「おい、ピート、早くしろ」

「えっ」

「ほら、お前の足もとを見ろ。下から、海水がぶくぶく湧いてきたじゃないか」

「あっ、もういけませんなあ」

「おい、戦車の扉を開け」

「待ってください。すぐあけます」

「おい、早くしないと、隊長どの、折角の希望が水の泡になる」

「えっ、もう泡をふきだしたのか」

「ちがうちがう。早く、戦車をあけろ」

「やあ、もう大丈夫。さあ、あきますぞ!」

うーんと、大力のピート一等兵が、両腕に力をこめてハンドルをねじると、戦車の扉は、ついにぐーと、大きく開いた。

「あきました、あきました、軍曹どの」

「ばか。もう間にあわないや」

「えっ。どうしました」

「中尉どのは、昇天された。“生前に、一度でいいから、折角ここまで持ってきた地底戦車に乗ってみたい”といわれたのに、お前が戦車の扉をあけるのに手間どっているもんだから、ほら、もうこのとおり、天使になってしまわれた。