Japanische Klassiker mit Furigana
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ちていせんしゃのかいじん
地底戦車の怪人
海野 十三
Lesen Sie 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.000 Zeichen · 111 Bildschirme
ああ、さぞかし無念でしょう。中尉どの、これ一重に、平生ピート一等兵が、訓練に精神をうちこまなかったせいです」
「ねえ、軍曹どの。こうなりゃ、気は心でさあ。中尉どのは、息を引取られたかはしらないけれど、一度、この戦車の中へ入れて、座席につかせてあげては、どうでしょう」
「この野郎。中尉どのに、申しわけないと気にして、いやに中尉どのにサービスするじゃないか」
「軍曹どの、早く。ぐずぐずしていると、戦車の中に、海水が入ります。中の器械が、濡れてしまいますぜ」
ピート一等兵が注意を発したので、パイ軍曹は、ぎくりとした。
「おい、早くしろ。浸水させちゃ駄目だ。お前から、先へ入れ」
軍曹は、ピートの尻をうしろから、どんとつきあげた。ピートは、ばね仕掛の人形のように戦車の中に飛びのったが、そのときまたどどーん、どどーんと、相ついで小爆発が起って、船体がぐらぐらと、動揺した。
「あっ、軍曹どの。早く、こっちへ入って、戦車の扉をしめてください。いよいよ、これは浸水、まぬがれ難しです」
「そうか。あっ、ほんとだ。それ、そこから海水が流れこんでいたじゃないか、靴をぬいで、どんどんかいだせ」