Japanische Klassiker mit Furigana
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ちていせんしゃのかいじん
地底戦車の怪人
海野 十三
Lesen Sie 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.000 Zeichen · 111 Bildschirme
「なにを、このばか者! この扉をあけて、どうしようというのか。この扉をあければ、たちまち海水が、どっと流れこんでくるじゃないか」
「えっ、そんなことはありません。どっと、流れこんでくるなんて、そんな……」
「さっきとはちがうぞ。あれからかなり時刻がたっている。おいピート。この戦車は、もう海面下に沈んでしまった頃だぞ」
パイ軍曹は、そう叫んで、自分でも、真青な顔になった。
「ええっ、本当ですか、軍曹どの。この戦車は、ついに、海面下に没しましたか」
「大丈夫、それに違いない」
「それじゃ、わしたちは、もう海の上を見ることかできなくなったんですか」
「もう、よせ。貴様がくだらんことをいうから、くだらんことを思い出す」
「いや、くだらんことではないです。わしは、この戦車が、われわれの棺桶であることを、どうかして、早く信じ、なお且つ、ついでに、この棺桶を一歩外へ出た附近の地理を、なるべく、頭の中に入れておこうと思って、懸命に努力しているところです」
「もういい。戦車の外のことなんて、もうどうでもいい」
「じゃあ、この棺桶は、じつにすばらしいですなあ。オール鋼鉄製の棺桶ですぞ。