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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちていせんしゃのかいじん

地底戦車の怪人

海野 十三

Lesen Sie 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.000 Zeichen · 111 Bildschirme

Aozora Bunko

彼は、一体なにをするつもりか。それはおいおいとわかってくるであろう。

秘密は御存知

「おい、パイ軍曹。もっと地底戦車のスピードをあげろ」

黄いろい幽霊は、おごそかに命令をした。

「は。もうこれ以上、出ませんです」

「うそをつけ」

と、黄いろい幽霊は、言下に、パイ軍曹をしかりつけた。

「おい、スピードのことは、ちゃんとわかっているのだぞ。極秘の陸軍試験月報によれば、地底戦車は、地中では最高三十五キロ、海底では、百五十キロまで出ると発表されているぞ」

「えっ、それまで知っているのですか。――では仕方がない。――ほら、スピード・メーターをみてください。いま、三十三キロまで出ていますよ。もうストップです」

「ごま化しては、いかん。それは地中スピードだ。しかるに、わが戦車は、いま海底を伝って前進しているのではないか。ほら、その計器をみろ。岩や土をそぎとる高速穿孔車輪が、すこしもまわっていないではないか。ほら、こっちのスイッチが、ひらかれたままになっている。ごま化すのは、いいかげんにしろ」

「うへッ」

黄いろい幽霊が、おそろしく地底戦車のことをよく知っているので、さすがのパイ軍曹も、とうとうかぶとをぬいでしまった。