Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちていせんしゃのかいじん

地底戦車の怪人

海野 十三

Lesen Sie 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.000 Zeichen · 111 Bildschirme

Aozora Bunko

日本機が、機銃一つ、うたないのに……。

そんなことで、アメリカ兵の弾丸が、日本機にとどくはずはなかった。

「ちく生。日本機め、うまくにげやがった」

「もう一度、とんでこい。そのときは、おれが一発で、うちおとしてやる」

「だが、日本の飛行機は、なにをするつもりだったんだろうか」

「そりゃ、わかっているよ。わが南極派遣軍がなにをしているか、監視のためにやってきたんだ」

氷上では、アメリカ兵が、つよがりをいったり、いろいろ勝手なことをふいたりしている。

そのうちに、氷上にいたアメリカ機のエンジンが、はげしい音をたててプロペラをまわしはじめたと思うと、一機二機三機四機――五機の飛行機が、氷上を滑走して天空にまいあがった。

「ああ飛行隊の出動だ。これは、おもしろくなったぞ」

「いやあ、よせばいいのに。五機出発して、五機帰還せずなんてえのはいやだからね」

アメリカ基地を飛びだした機は、五機だった。いずれも四人のりの偵察機であった。偵察機だけれど、機関砲を持っていれば、機銃もある。小型爆弾も積んでいるというやつで、偵察機と襲撃機との中間みたいな飛行機である。この飛行機は、ことにスピードがうんと出る。