Japanische Klassiker mit Furigana
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ちきゅうをねらうもの
地球を狙う者
海野 十三
Lesen Sie 地球を狙う者 (ちきゅうをねらうもの) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.493 Zeichen · 30 Bildschirme
火星の秘密
はたして博士は、何事を知っているのであろうか?
火星の秘密
かわり者の轟博士が、火星の秘密をあえて喋ろうとしない態度をみせると、僕は逆に、なんとしてもそれを聞きださずには我慢ができなかった。しかもそれを聞く機会は、この場において外にないような気さえした。
「ねえ、轟先生。さっき先生がおっしゃったことに、私ども地震学者も火星のことを考えに入れてやらねばまちがいが起るといったような意味が感じられましたが、それにまちがいはありませんですか」
僕は、すこし思う仔細があって、わざと搦んだもののいい方をした。
「わしのいうことに、絶対まちがいはない。加瀬谷は、それを信じなかった。あいつは見かけ以上の愚者じゃ」
「でも先生、私にも信じられませんね。わが地球の海底地震が、なぜ火星と関係をもつのでしょう。火星と関係をもつならば、地球にもっと近い月と関係をもちそうなものではありませんか」
「ばかをいっちゃァいかん、月には、生物が棲んでいるかい。問題にならん」
「じゃあ火星には生物が棲んでいるのですか」
僕はここぞと切りこんだ。
博士は、うーむと呻った。手応えがあったのだ。僕の胸は早鐘のようにおどる。