Japanische Klassiker mit Furigana
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ちきゅうようさい
地球要塞
海野 十三
Lesen Sie 地球要塞 (ちきゅうようさい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 71.834 Zeichen · 144 Bildschirme
あははは。人間じゃあるまいし、心配することなんか、何もありはしないよ。あははは」
X大使は、奇怪なる放言をのこして、かき消すようにその姿は見えなくなった。
“人間じゃない!”
かねて私は、X大使の身の上に、疑いをもっていた。彼は人間ではなさそうだと思っていたが、今彼は、わざとそういったのか、それとも不用意にいったかはしらないが、ともかく、
“人間じゃあるまいし……”と放言して、姿を消した。
人間でなければ、彼は何者ぞ?
四次元世界の生物?
或いは、四次元世界へ跳躍することを会得した超人であるかもしれない。
しかし、今のところ、彼はわれわれ日本の側に立って力を貸しているが、それが、私にとって最も合点のいかないところであった。
東京湾いずこ――空前の大激戦
世界情勢は、三転した。
米連対欧弗の戦争勃発が伝えられ、それが再転して、両国の握手となり、極東に対して共同作戦をとると見えたが、今また三転して、再び米連と欧弗とは、険悪なる関係に投げこまれ、すでに両軍の間には、激戦が展開されているようであった。
この間に立って、私は、何をしたらいいのであろうか。
私は、しばし静思をしたが、そのとき忽然として、脳底にうかび上ったのは、祖国日本の安否であった。